現代刀 伊勢の名工【勢州住清雲子元道】

2尺3寸5分超 貞宗写し豪壮傑作刀 沸の妙味溢れる相州伝

地刃極上出来 高橋信秀一門 受賞多数の実力派刀匠


■コメント■
ご覧いただきありがとうございます。

【銘】
表『勢州住清雲子元道作』
裏『昭和五寿五年五月吉祥日』

元道刀匠は本名を伊藤道行といい三重県久居市の刀工で
明治期を代表する巨匠・高橋信秀の流れを汲む一門で学び、
新作名刀展にて6回連続入選をはじめ多数受賞を果たすなど
現存作は僅少ながら優品を鍛え上げた実力派の名匠です。

相州貞宗や大和鍛冶の祖・天国などの古作に私淑して
華やかな相州伝と気品に満ちた大和伝の技法を巧みに操り、
再現困難と云われた保昌伝柾目鍛えをも見事にこなすことで
現代刀工中でも卓越した技量の高さを証明しています。

元道刀匠の刀は手持ちのバランスと鋭い斬れ味でも知られ、
居合・抜刀など武術界隈に於いても多くの方に愛用されています。


本作は元道刀匠の真骨頂である貞宗写しの傑作刀です。

刃長2尺3寸5分超、ガッシリとした身幅と重ねを有し
適度に反りのついた美しい姿は洗練されて覇気に満ち溢れ、
833gの刀身重量で武用刀としても最適な一振です。

細かに詰んだ小板目に少しく柾が流れ潤う精良な地鉄に
激しく地沸ついて頻りに黒い地景入り処々に沸映りが立ち、
刃文は直調に浅く湾れて小互の目が交じり小足・葉よく入り
刃縁ほつれて沸厚くつき金筋・砂流し豊富に働いて棟焼かかり
帽子盛んに掃きかけて火炎状となり地刃が明るく冴えわたるなど、
沸の妙味溢れる貞宗の作域を見事に再現した白眉の名刀です。

鳩目に水牛角を用いた白鞘と作域優れる金揚ハバキによる
妥協なき仕立てからも、渾身作としての入魂ぶりが窺えます。


現代屈指の技量を誇る伊勢の名工『清雲子元道』刀匠による
出来素晴らしい貞宗写し傑作刀を末永くお手元でお楽しみ下さい。

大変貴重な『美術刀剣類製作承認申請書』が付属した
大和保昌写し柾目鍛えの傑作脇差も同時出品しております。
元道刀匠の幅広い作域と卓抜した技量を明示する大小揃いとして
本作と併せてご覧いただけましたら幸いです。


ご不明な点などございましたらお気軽にご質問下さい。

■詳細■
◇◆ 寸法 ◆◇

刃長：71.4cm 元幅：3.21cm 先幅：2.30cm

元重：0.72cm 先重：0.55cm 反り：1.4cm 目釘孔：1個

刀身重量：833g

（素人採寸につき多少の誤差がある場合がございます）


◇◆
・刃切れ等の大きな欠点は見当たりません。
・多少のヒケや鍛え等はご容赦下さい。
・古物にご理解をいただき神経質な方は入札をご遠慮下さい。
・各所、画像にてご判断いただき不明な点はご質問下さい。

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